竹内流の系譜
竹内家が子から子へと相続継承
竹内流は、竹内家(藤一郎家・藤十郎家)が家督相続の形態で継承するのが特色です。
『竹内系書古語伝』や墓石刻字には、師の代や名前が明示されています。
*「古語伝」=こごでん・・・
*「墓石刻字」=ぼせきこくじ
流祖直系(一子相伝)
《流祖~八代目》
流祖 竹内中務大輔久盛
二代目 竹内常陸介久勝
三代目 竹内加賀介久吉
四代目 竹内藤一郎久次
五代目 竹内藤一郎久政
六代目 竹内藤一郎久重
七代目 竹内藤一郎久孝
八代目 竹内藤一郎久愛
竹内流では、師の代は必ず「〇代目」と表記します。
「第〇代」「〇代」ではありません。竹内流を継承している竹内家の墓石には、二代目竹内常陸介久勝以降代々にわたって「〇代目」と刻字してあります。
《宗家 九代目~現在》
九代目(後見役)竹内雅門太久居
十代目 竹内藤一郎久雄
十一代目 竹内藤一郎久則
十二代目 竹内藤一郎久継
十三代目 竹内藤一郎久教
十四代目 竹内藤一郎久宗
(現在)
次 代
《相伝家 九代目~現在》
九代目 竹内藤十郎久種
十代目 竹内藤十郎久守
十一代目 竹内藤十郎久允
十二代目 竹内藤十郎久博
十三代目 竹内藤十郎久武
(現在)
次 代
流 祖~八代目
竹内流は、流祖が創始した流儀を二代目と三代目が集大成して以来、竹内家の子から子へと継承されています。
家を継いだ人だけが竹内流の師を名乗るのです。
なお、今から180年ほど前に、一子相伝の術技と血脈が絶えるのを防ぐ特別な措置が講じられました。
八代目の一人っ子を分家させて流儀を二本立てにして、九代目以降は宗家と相伝家を設けることにしたのです。
そのために、竹内流の師の系譜は宗家の系譜と相伝家の系譜に大別され、いざというときには相互補完をする態勢になっています。
流祖 竹内中務大輔~八代目 竹内藤一郎久愛
◆流祖 竹内中務大輔久盛(ひさもり)
文亀3年~文禄4年(1503~1595)
◆二代目 竹内常陸介久勝(ひさかつ)
永禄10年~寛文3年(1567~1663)
◆三代目 竹内加賀介久吉(ひさよし)
慶長8年~寛文11年(1603~1671)
◆四代目 竹内藤一郎久次(ひさつぐ)
寛永19年~享保8年(1642~1723)
◆五代目 竹内藤一郎久政(ひさまさ)
天和元年~寛保2年(1681~1742)
◆六代目 竹内藤一郎久重(ひさしげ)
宝永6年~寛政5年(1709~1793)
◆七代目 竹内藤一郎久孝(ひさたか)
宝暦10年~文政8年(1760~1825)
◆八代目 竹内藤一郎久愛(ひさよし)
寛政2年~天保7年(1790~1836)
宗家九代目~現在
竹内流直系の藤一郎家の流れです。
宗家の実質上の九代目は、八代目竹内藤一郎久愛が家督相続をさせた竹内藤一郎久雄です。
しかし、幼い久雄(幼名角之丞・藤一郎襲名)・久種(本名藤十郎)の後見役として大貢献した
印可・竹内(池内)雅門太久居を七代目の三男に位置づけ、九代目としてしています。
宗家の系譜 九代目竹内雅門太久居~現在
◆九代目(後見役) 竹内(池内)雅門太久居(ひさすえ)
生年不明~嘉永3年(不明~1850)
◆十代目 竹内藤一郎久雄(ひさかつ)
文政5年~明治9年(1822~1876)
◆十一代目 竹内藤一郎久則(ひさのり)
元治元年~昭和2年(1864~1927)
◆十二代目 竹内藤一郎久継(ひさつぐ)
明治30年~昭和13年(1897~1938)
◆十三代目 竹内藤一郎久教(ひさのり)
大正12年~昭和53年(1923~1983)
◆十四代目 竹内藤一郎久宗(ひさむね)
現 在
★生存者の身上に係る個人情報は差し控えています。
◆次 代
相伝家九代目~現在
竹内流直系の藤十郎家の流れです。
八代目竹内藤一郎久愛は、40歳になって初めて一人息子に恵まれ、藤十郎(本名)と命名しました。
藤十郎は7歳の秋に父と死別します。
これを機に、お膳立てどおりに分家して九代目を継承し、元服後に諱を久種とします。
流儀と血脈が絶えるのを防ぐ特別な措置でした。
これで竹内流は、竹内流宗家と竹内流相伝家の二本立てとなりました。
相伝家の系譜 九代目竹内藤十郎久種~現在
◆九代目 竹内藤十郎久種(ひさたね)
天保元年~明治30年(1830~1897)
◆十代目 竹内藤十郎久守(ひさもり)
・嘉永6年~明治39年(1853~1906)
・本名は近三郎
◆十一代目 竹内藤十郎久允(ひさみつ)
・明治11年~昭和25年(1878~1950)
・本名は織江
◆十二代目 竹内藤十郎久博(ひさひろ)
・明治42年~平成3年(1909~1991)
・本名は洋
◆十三代目 竹内藤十郎久武(ひさたけ)
現 在
・本名は武夫
・岡山県古武道連盟名誉会長
★生存者の身上に係る個人情報は差し控えています。
◆ 次 代
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